【資金形成】損しないために年末までにやっておくべきお金のこと6選

いよいよ、師走に入り年末まで1カ月を切りました。お金については、年末だけでなく気づいたときや週末、月末等、細かに振り返りや見直しを行うことも大切ですが、12月から1月というこの節目に考えるべきことなどもあります。損しないためにも、年末までにやっておくべきお金の6選をあなたも一緒に確認してみましょう。

忘れていると損や後悔に⁉12月中にやっておくべき6つのこと

  1. 年末調整の書類準備
  2. ふるさと納税
  3. NISA枠の使い切り/積立設定を行う
  4. 医療費の領収書を集めて控除の確認
  5. ボーナスの使い道を確認
  6. 身の回りのお金の整理
  7. 総資産の確認

1. 年末調整の書類準備

年末調整とは、給与から徴収された所得税の過不足を調整するための手続きを会社を通して行うことです。適切に申告することで、控除をうけることができ、税負担も軽減されますので、申告忘れ等になるとその分損をしてしまうこともあります。基本的に年末調整は会社を介して行うものであり、おおよそ11月の中頃~後半までに提出を求められるものですが、企業側で行う作業も含め、年末調整の書類提出期限は翌年1月31日、源泉所得税の納付期限は翌年1月10日です。もし記入・提出を忘れている場合や申告ミスがあった場合には自身で変更届の記入確定申告をしなければならなくなり後の手間になりますので、必ず確認し、適切に行いましょう。

引用: オフィスステーション 年末調整「年末調整の提出期限は?スケジュール、期限遅れや期限後訂正時の対応まとめ」

年末調整の書き方についてはこちらの記事で紹介しています。

【申告忘れは損する⁉】年末調整での必要書類や控除対象、書き方、確定申告との違いなどをわかりやすく解説

この時期、会社に所属する人などは必ず目にする年末調整。この時期がやってきたか…と思う人もいれば、どう記入すればよいか分からない…という方もいるかもしれません。年…


2. ふるさと納税ーワンストップ特例は済んでいますか?

ふるさと納税とは2008年5月から開始された日本国内の自治体(市町村)へ寄付をすることで、その自治体の活性化や地域振興を支援する制度です。
現在日本では、令和3年時点で約8302億円、約4447万件のふるさと納税利用がされています。その理由としては、ふるさと納税での寄付に応じて返礼品や、翌年の住民税・所得税の一部が控除になるためです。2023年10月からは返礼品の基準が厳格化される等して以前よりも、返礼品を安く手に入れるといいう”お得感”は薄くなったものの、利用する人は今後も多くいるでしょう。個人の収入金額や家族構成等に応じて、控除対象となる金額も異なるため、自身の控除額を確認したのち、その控除対象額を超えてふるさと納税を利用してしまい自己負担が大きくならないよう注意しましょう。

引用:総務省HP「ふるさと納税のしくみ」
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/furusato/mechanism/deduction.html

具体的なふるさと納税制度についてはこちらの記事でも紹介していますが、ふるさと納税を利用した場合、控除対象となるためにワンストップ特例もしくは確定申告での手続きが必要になります。確定申告での書類手続きに手間がかかる場合に、その申告手続きを簡単に行うことができるのがワンストップ特例です。

ふるさと納税制度の利用は1月31日~12月31日まで。その一年間の利用分が翌年の住民税・所得税から控除されます。
12月はふるさと納税ラストスパートですが、返礼品・ワンストップ特例制度を利用するための書面が届くのに日数がかかる場合もあるのでなるべく早めに済ませることをおすすめします。

ワンストップ特例制度については、翌年の1月10日(必着)で寄付先の自治体への書類提出が必要になりますが、間に合わなかった場合は確定申告を行う必要があります。
また、受領証明書に記載の受領日(入金日)が12月31日に間に合わなかった場合は、税の控除を受けられるのは翌年分となります。

3. NISA枠の使い切り/新NISAの設立設定を行う

様々な税制優遇の措置がなされるNISAについては、政府からの推奨もあり、耳にしている人も多いはず。
積立NISA(つみたてNISA)は、日本の個人投資家向けの制度であり、NISA(少額投資非課税制度)の一種です。
こちらも2023年までと2024年以降での改正があり、内容としては制度の恒久化非課税保有期間を無期限化年間投資上限額の拡大2種類のNISAの併用が可能などがあります。

NISAについても詳細をこちらの記事にまとめています。

現行NISAと新NISA概要の比較一覧
旧NISA制度と新NISA制度の概要比較

2023年までのNISAでは、一般NISA・つみたてNISAそれぞれに年間120万円と年間40万円という投資可能枠があります。NISAは基本的に10年単位の長期で運用することにより運用益が大きくなる可能性が高まるものであるため、年間投資枠を使い切ることで、それだけ将来の運用益が大きくなることも期待できるものとなります。
また、新NISAが2024年から始まるにあたって、改正内容に合わせて投資額等を検討し直す方もいるのではないでしょうか。自身の家計や資産を改めて考えどの程度の投資枠を活用していくか、あたらめて考えていく時期でもあると思います。

4. 医療費の領収書を集めて控除の確認ー市販薬のレシートも合わせて確認

年末調整に合わせて、保険の控除申請等を済ませた方も多いと思いますが、合わせて確認しておきたいのが医療費控除です。
こちらは家計を一にする配偶者や親族をひと単位として、医療費が1月1日~12月31日までに合計10万円を超えた場合等に、受けられる所得控除制度です。確定申告をすることで後に還付金を受け取ることができます。

引用: 国税庁「医療費控除を受ける方へ」

年末に向けて部屋の整理や大掃除を始める家庭もあるでしょう。
医療費や風邪薬代、病院までの交通費代なども”医療費控除の対象”であり、また、医療費控除の特例としてある、セルフメディケーション税制でも、ドラックストア等で対象の市販薬を12000円以上購入した場合に、超えた分を所得から控除することが可能ですので、医療費や薬関連のレシートは捨てずに保管し、誤って捨ててしまわないよう注意してください。医療費控除の対象になるものについては、国税庁HP「医療費控除の対象となる医療費」でも紹介していますので確認してみましょう。

また、医療費控除対象以外にも、控除の対象として年末調整や確定申告などで必要になる書類は、必ず確認し破棄しないよう保管場所を決めてまとめておきましょう

5. ボーナスの使い道を確認

貴重なボーナスの使い道、なんとなく欲しいものやご褒美を…と考えてはいませんか?ボーナスも家計簿付けと同じく事前の仕分けが大切です。
消費だけではなく有意義に使うことで、将来に繋がる支出になります。

ボーナスの仕分け例】
割合使用項目
4割貯金
・貯蓄用口座に移して貯める
・財形貯蓄や自動積立定期預金はボーナス月に金額を増やす設定等
3割ご褒美
・ボーナスを使いストレス発散
・無理して使う必要はないので余った分は貯蓄に
2割自己投資
・スキルを磨くために本を読む
 自身の価値を高め仕事や人脈が増える→収入UPに繋がることも
1割金融投資
・投資は長く続けることで効果大→なるべく早めに始める

6. 身の回りのお金の整理

お金周りのことを整理しましょう。普段から定期的に行うことも大事ですが、支出を改めて合計して見た時に気づくこともあります。
一年の節目にしっかりと整理して断捨離することで、すっきりと来年を迎えることができます。
銀行口座・クレジットカードや財布の中身、ほとんど使っていないサブスクなど…身に覚えはありませんか?
また、大掃除等で捨てるものなどフリマアプリなどを活用することで、捨てたら0円のものでも売ればお金になります。そういったコンテンツもうまく活用し、利用しましょう。

!しばらく使っていない銀行口座に注意

2年以上使われていない銀行口座には手数料がかかるという銀行も増えています。中には年1000円を超える銀行も。
利用している銀行の把握と、不要な場合には解約なども検討しましょう。

7. 総資産の確認

去年と比べてどのくらい増えているか、確認することで振り返り・改善方法の模索や来年も頑張ろうという意気込みにも。
現金預貯金や証券口座などの全ての資産合計を分けて確認しましょう。
家計の改善点は年末だけの振り返りでは足りませんが、一年の節目として家計簿や総資産をまとめ、今後の見通しなども共有しましょう。

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